31.馬頭観音

上瀬野町下大山  山麓

ご本尊:左:不動明王 ( 天保7年(1836)):中:馬頭観世音菩薩(享保13年(1728)3月18日) :右:聖観世音菩薩(年月不詳)縁起:昔地元の祭りのときに、流鏑馬の様な行事を行いその時に、的が外れて誤って馬を射た

と。その供養のために観音堂を建立

軍陣軍馬慰霊碑

昭和20年(1945)4月21日17時25分、33両の8033列車(軍用列車)が八本松を定時に出発。門司驛に向かう途中の山陽本線の下大山付近で、軍人24名・軍馬98頭を乗せた列車が瀬野機関区の後押し機関車2両に猛スピードで追突脱線・転覆の大惨事、軍人4人軍馬85頭が亡くなった。事故後の57年、平成14年(2002)4月21日「馬頭観音」境内に地元中野元瀬さんが建立された「哀悼の碑である」原因は八本松駅を出たときは時速40KMあったが山陽本線2号トンネル通過時80km、上大山の4号トンネルでは90KMを超え50㎞で走っていた回送中の補機(後押しの機関車)に追突した減速不能の【ブレーキ故障】の事故である。補機と8033列車の機関車は瞬時に転覆、補機は自連がちぎれて突き放したような形で200mぐらい走って停車した。一方(軍用)貨物列車は33両中30両が脱線転覆50mぐらいの間に団子状に重なった事故で、軍用列車の為この事実は後から分かったことである。「郷土史叢書3より」